子どもが自殺未遂をした。
ある日突然姿を消し、警察からの連絡で半日後に病院で呼吸器につながれて包帯だらけの我が子と再会する。
この衝撃は当たり前だが想像を超えていた。
自分の悲しみや恐怖に向き合うことも大切だが、そればかりだと暗い底なし沼から上がってこられなくなる。
そんな時の対処法の一つを挙げる。
バカバカしい映画を見る。実写編
笑えるものならなんでもいい。
落語も好きだ。
お笑いもいい。最近のお笑いは毒があり過ぎてあまり好きではないが。
入院中のあの子の暇つぶしの映画やアニメのDVDを探すついでになんとなく自分用の映画のDVDをレンタルしたのがきっかけだった。
銀魂はアニメの劇場版が好きで,原作漫画とテレビアニメ版をほんの少し見たことがあるだけだった。
実写はだいたい散々な出来であることがほとんどであるし,事実,コアな銀魂ファンからも厳しいレビューが寄せられている。
これは出演者が全員コスプレを全力で楽しんでいる,原作とはまるっきり別物であると思って見れば楽しめると思う。
最近の若手俳優さんもこの作品で知った。
銀魂はかなりCGが安っぽいので,私は銀魂2の方が好きだ。
伊東鴨太郎役が誰だかわからず,まさかGacktは出演しないよな,と思っていたら三浦春馬だった。なよっとしたイメージしかなかったので,新しい発見だった。
スパイ映画は,おかしい。
スパイ映画といえば,007が有名かと思う。
6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグに変わってからはシリアス路線だが,ピアース・ブロスナンの時などもうギャグ映画にしか見えなかった。それをパロディにしたのがオースティンパワーズだと思う。
ちなみに,上記は二作目。
下品だし,くっだらないこと間違いなし。
が,
もっとおしゃれで笑ってはいけないが,クスッとしてしまう,アクションがカッコよくて見終わった後はスッキリ,そんなスパイ映画があった。
私は一作目の方が好きだ。
サミュエル・L・ジャクソンの悪役っぷりや,その部下のガゼル役のソフィア・ブテラのアクションが最高にかっこいい。
もちろん,コリン・ファースの表情一つ変えない紳士の役も素敵だった。イギリスらしい映画。
ただ,殺戮シーンがスタイリッシュとはいえ多すぎるので,そういった映画が苦手な方は避けた方が無難。(R指定である。)
自分の子どもが死にそうだったのに,大量殺戮シーンを見てクスリと笑う自分にしょうもないヤツだと呆れたのは確かである。
笑うといえば、香港映画
私が若い頃,笑える映画といえば香港映画であったし,香港映画といえば,ジャッキー・チェンだった。
そういえば最近も昔にちょっと路線を戻して,おじいちゃんジャッキーが頑張って映画を作っていたような気がする,とレンタル屋に行ってみたら見つけた。
中学生の頃見ていたようなワクワクや声を出して笑うようなシーンは残念ながらなかったが,60歳過ぎてもジャッキー頑張ってるな,と励まされた映画。
笑うために見たのだが・・・。
ジャッキーのようなギャグとテンポとアクションと・・・そんな単純な映画ではもう笑えなくなってしまったのかな、と年を取った自分が少し悲しかった。
おわりに
あの子が入院生活を送っている間は当たり前だが,毎日が病院と家との往復であった。
灰色というか色のない世界で生活を送っているような,重く息苦しい毎日には強制的にでも笑いの要素を取り入れるといい。
またの機会に自分の存在を確認するため,生きている今を感じるために意識して取り入れていた気分転換の方法を記したいと思う。
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